中華フェアの感想

ちょっと時間が経ってしまいましたが、先月の中華フェアが終わりました。

毎月フェアを開催していますが、
6月がすごく悩みました。

梅雨の時期で、6月といっても大きくイメージする食材もなく。

そんな時に、各地の料理に目を向けてみてみました。

フランス地方料理や世界の料理など。
そこでやってみたかったのが、
フレンチシノワ。

というかほんとは、ヌーベルシノワとも言えますかね。

中華とワインは合うし、
中華大好きだし、
フレンチの要素や技法を取り入れて、中華を表現する。

結構ギリギリに決定したので、
そこからはバタバタ楽しく計画をたてました。


やっぱり、ワインはアルザスやソーヴィニョンブランやシュナンブランや、
なんとなーく、香りが豊かで少しオイリーな感じかなーと思いました。
料理の香りにワインの香りをぶつけてみて、
どうなるかなぁと。





「干し豆腐とパクチールッコラのサラダ」

パクチーの香りに、
青っぽい香りや、ペトロールなんかを!

長野県安曇野ワイナリーのソーヴィニョンブラン2017はとても良かったぁ。

しかも、これ私が植樹したぶどうだったので、余計に可愛く感じるのはえこひいきでしょうか?笑
でも、美味しいワインなのは事実。
ちゃんとソーヴィニョンブランの香り。
ハーブやレモン、青リンゴ。
味わいもキュッと酸もあって、ボルドーのような、エレガントで気品溢れます。


そのほか、プイィフュメとか、アルザスもブレンドやピノグリ、リースリングとか日替わりでお出ししていました。

やっぱりサラダは最初に食べるから、スッキリ酸味や、香り高いのが美味しいですね!ジメジメの時期にこういったワインから始めるとワクワクしちゃう。
よしよし、胃が動いてだんだんと食欲が湧いてくるぞーって思いますよね。



そして次は、
「よだれ鶏」

今回のよだれ鶏は、ゴマではなくピーナッツソースにしたので、
ナッツの香ばしさと、香りをつけた麻辣オイル。辛さはそこまでない料理。

ここに合わせたのは、
山形県朝日町ワインの レイス デラウェア マセレーション オレンジ2018。

香りは爽やかなデラウェア。
飲むとドライで、デラウェアの旨みがぎゅっと詰まってます。
デラウェアの甘さを香りに変換して、果皮の旨みがしっかりのってるかんじ。

飲みやすくて、スルスルいけるので、物足りないかなーとも思ったのですが、
これがよだれ鶏と合わさると、
花山椒の香りとワインの香りが合わさって、ステキなマリアージュに。
ちょっとの物足りなさは全然なくなり、お互いが香りを高め合ってびっくり。
あとは、

大好きなワインの一つ、
プロバンスロゼの、
シャトー レ ヴァロンティーンの
カプリース ド クレモンティーヌロゼ

去年から大好きでみなさんに勧めまくっていて、もはやうちの定番となっています。
実は先日、ワイナリーの方が来ていただけたのです。
すごくステキな方でー。


またそれは追って。
このロゼのクリスプなかんじが、ソースや鶏に合って、
グビグビ、パクパクと進んでしまいました。
シャルドネとでもいいんですけど、
この花山椒には、もっと膨らみがあるものをね。


次の料理は、
「エビと豚肉のワンタン 麻辣シェリービネガー」
今回のフェアで、
一本紹興酒のようなものも入れたかったのです。
このお料理、
ソースが黒酢ではなく、シェリービネガー。
なので、シェリー酒のようなワインも同じく出したいなぁと。
そこで、
ジュラのヴァンジョーヌと同じ作りのシャルドネ。
フィリップ ヴァンデル
シャルドネトラディション2015

ジュラ伝統のヴァン・ジョーヌと同じくウイヤージュをせず、薄く張った
酵母の膜の下でワインを熟成します。
香りは芳醇で、りんごみたいなコンポートみたいな香り。ちょっとナッツも。
一口飲むと、
ちょっと酸味がキュッと。
その後にヴァンジョーヌらしい香りが鼻から抜けます。
ドライな口当たりで、お好きな方はグビグビと。
これはハマりました。


豚肉とエビの旨みがワンタンに包まれて、そこにキュッっとシェリービネガーの酸味。
これがワインに合うのです。
そして、もう一本。

山梨県のまるき葡萄酒
ラ・フィーユ 長熟甲州
長期熟成していた甲州に完熟した葡萄を。
香りも干し葡萄やトロピカルフルーツや、カラメルなど。
ひとくち口に入れると、
葡萄の甘みが広がり、
その後に長期熟成による複座で芳醇な香りが広がります。

そのほか、
広島三次ワイナリーのデラウェアプライベートリザーブも美味しかった。

そして、甲州のワインが多数。
山梨のマルサンワイナリーの醸し甲州、
同じく山梨のシャンテワインダイヤモンドワイナリーのシャンテ甲州樽発酵も。
あと、
栃木のココファームワイナリーの甲州FOSもお出ししたり。
芳醇な甲州の奥深さを感じました。


軽くてグビグビ飲める甲州ではなく、
ふくよかで、ちょっと飲みにくい?と思わせるような味わいがハマる。
こーゆう時に頼りになる甲州さん。


そして最後
「五香粉香る豚の角煮 バルサミコとマデラ酒」
バルサミコやマデラ酒で煮込んでいて、
これはフレンチに中華のエッセンスを足しました。
最後にも五香粉という、
花山椒や陳皮、シナモンなどが入った中華スパイスも。
これに合わせたのは、
長野県のノーザンアルプスヴィンヤードの「ヤマブルスコ 」

山ソーヴィニョンをランブルスコ仕立てに。

このワインが、角煮にぴったりでした。
五香粉の香りとワインの香りが相成ると、お互いに高めてより美味しく。


ワイン単体で飲むと、皆さま「なるほどーへー面白いー」という感想から、
食べた後、「え!?すごい!」ってなります。
マディラやバルサミコの酸味や濃さに、
五香粉のエキゾチックな香り。
山ソーのキュンとした酸味と、シュワとした時に広がる山ソー特有の香り。
でも重たくない。

これが合うのです。
今回のサプライズというか刺客というか、
ヤマブルスコ に皆さまハマったのではないかと笑

ガメイも出してたんですが、
俄然ヤマブルスコをお勧めしていました。



今回、結構コアなフェアだったので、狭き門の中ワインをチョイスしました。
楽しくなって、一品に対して二本お出しするという。それも日本ワインとフランスワインの一本ずつ。 

フランスワインだと、
うんうん、そーだよね。合う合うというかんじで、間違えない!という安定感。

ワイン単体でも美味しいから、食べてない方でもおススメできました。

でもやっぱり面白かったのは日本ワイン。
ワイン単体だとちょっと変わってるアイテムもあったり、
通常ではグラスワインではお出ししないかもしれないなぁと。
でも、お料理があると思ってた以上の何倍もの広がりが。

すっごく面白かった。
見つけるのも楽しかったし、ワイン業者さん達にも色々相談したり。
試飲会でも、イメージしながら飲んでいくといつもとは違う感覚で、
いつももっと視野を広げなくてはダメだなぁと感じました。

マリアージュは、
「新たな味(第三の味)が生まれる」

ペアリングは、
新たな‥というよりも、「相性の良い組み合わせ」

ということは、
日本ワインはマリアージュで、
フランスワインはペアリングでした。

とても面白い!
日本ワイン大好きな自分にとって、
この回は、日本ワインの面白さを再認識。
日本ワインがなかったら、完成されなかったし、普通だったのかなー。

日本ワインと料理がお互いちゃんと手と手を取り合い、がっしりと握手したかんじ。

色々マリアージュ失敗もあり試行錯誤であったけど、よいフェアでした。

ちなみに、試飲はこんな感じ。


次回は夏野菜フェア。
中華フェアとちがって、色々選べるから逆に難しく、うーんと悩み中。
でも美味しいワインをお出しできるよう頑張りまーす!

ワインバー杉浦印房

茅場町駅と八丁堀駅から歩いて6分。 美味しいワインと、ビストロ料理ベースの肩ひじ張らないお料理。 今日1日が良い日だったなぁ〜 と思ってもらえるようお酒好きな夫婦が真心こめておもてなし!